私たちの体は60兆個の細胞で出来ているといわれています。
その細胞の一つ一つにミトコンドリアが存在し、
体で使うエネルギーを作っています。
そのため、ミトコンドリアに異常があるとエネルギーがうまく作れないので
細胞の中で行われるさまざまな働きが出来ません。
卵子は、
一つの細胞から、次々と細胞分裂を起こし、
赤ちゃんまで成長させることはもちろん
精子との受精や、着床にもミトコンドリアは必要です。
卵子は、非常に沢山のエネルギーを必要としますので
通常の細胞の100倍以上の10万~20万個のミトコンドリアが存在しています。
この卵子の中のミトコンドリアを活性化して、
エネルギーをたくさん作れるようになると
卵子の質を上げることができます。
ミトコンドリアは、日々のストレスで働きが悪くなります。
妊娠しにくいと、色々と思い悩みがちですが、
あまり考え込まないようにしてください。
日々のストレスだけでなく、加齢や食生活でもミトコンドリアは影響をうけます。
ミトコンドリアを増やすには、
「体がエネルギーをたくさん必要とする状態にする」ことです。
*有酸素運動をする。一日30分歩くだけでもいいです。
*空腹を感じる。
空腹になると、エネルギーが足りないと感じて、ミトコンドリアを増やします。
ただ、瘦せすぎの方は、無月経の原因になるので気を付けて下さい。
*抗酸化力を高める食事。
ポリフェノール(アントシアニン・イソフラボン・サポニンなど)、カロチノイド、ビタミンA・C・Eなどが抗酸化力があります。
妊活において、
女性の肥満は不妊に影響することは、前回書きましたが、
男性の肥満も、妊活に悪影響を及ぼします。
男性の場合、
過剰な脂肪組織が男性ホルモンを低下させ
精液量・精液濃度・精子数を低下させます。
また、肥満により、お腹や太ももなどに熱がこもり
精巣の温度上昇も精子に悪影響を与えます。
男性も、太りすぎないように体重コントロールは必要ですし
良い精子を作るにはバランスの取れた栄養が必要です。
妊活は、女性だけの問題でなく
男性も、当事者であるという自覚をもって取り組んでください。

肥満は不妊原因の一つと考えられています。
太りすぎると、糖代謝異常や脂質代謝異常を起こし
無排卵・卵子の質の低下などが発生する可能性があります。
肥満の方ほど、「多のう胞卵巣症候群」の頻度が高くなり、排卵が起こりにくくなります。
また、肥満の方は、
妊娠中も、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症も起こしやすくなります。

一方で、やせすぎの方は、栄養不足、エネルギー不足で赤ちゃんができにくいです。
赤ちゃんをお腹に宿すと、胎児と自分の身体と両方に栄養が必要です。
卵子が、お母さんのお腹の中で十月十日赤ちゃんに成長するまでの栄養の余裕が無いと
母体自体が、本能的に、妊娠しづらくします。
出来るだけ、妊娠前から、
体重コントロールが出来ればいいですね。
男性がタバコをすうと、精子に悪影響を与えるため
赤ちゃんを望む方は、禁煙をすすめます。
では、加熱式の電子タバコは、妊活に悪影響を及ぼすのでしょうか?
加熱式の電子タバコは、タバコの葉を燃やさず加熱して生じた蒸気を吸って楽しむものです。
煙が出ないから、従来の紙巻タバコより健康リスクが少ないと考えられていますが…。
日本呼吸器学会は、
加熱式の電子タバコの使用と、病気や死亡リスクとの関連性について、現時点では明らかではないが、
加熱式の電子タバコは、タールは削減されているが、依存症のあるニコチンやその他の有害物質は吸引するのですから推奨できるものではない。
【ニコチンと精子の関係について調べた研究】
(in vitro effects of nicotine on human spermatozoa)
南アフリカのOyeyipo氏らが2013年Andrologiaに発表した研究です。
ニコチン濃度が増える程、精子の運動の質は低下する。
ニコチン濃度が増える程、精子の生存率が低下する。
【結論として】
紙巻タバコも加熱式の電子タバコもニコチンの量はそれほど変わらないので
男性の喫煙での精子への影響は紙巻タバコも加熱式の電子タバコも同じ。
赤ちゃんが欲しいなら、紙巻タバコ同様、
加熱式の電子タバコも禁煙するべきです。
「子宝カウンセラーの会」の研修会で、ビタミンDについて勉強してきました。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けて強い骨を作ります。
骨粗鬆症の予防のため、必要だといわれています。
このビタミンDが妊娠にも、影響することが分かってきました。
*体外受精の時、ビタミンD濃度が低いと、着床しにくいそうです。
*ビタミンDの低下が、AMH値低下と関連していることから、卵巣機能の維持に何らかの役割を果たしているようです。
*多嚢胞卵巣症候群(PCOS)の改善が期待できるそうです。
妊娠力にも影響を及ぼすビタミンDを取るには、どうすればいいでしょう?
それは食事と日光です。
食べ物では、魚介類とキノコと卵に、多く含まれています。
また、日光の紫外線に当たることで、皮膚で合成されます。
皮膚癌予防やシミ予防のため、紫外線対策をするようになったり、魚の摂取量が少なくなってきている現代は、ビタミンDの不足している人が増えています。
日焼け対策を念入りにされる方は、その分、多く食事から取るようにして下さい。
もし、十分取れないなら、サプリメントで補うのもいいですね。
しかし、ビタミンDをサプリメントで取る場合は、取り過ぎると高カルシウム血症や腎障害を起こすこともあります。
サプリメントで取る場合は、飲む量を相談してから取ったほうが良いと思います。
成人一日摂取目安量5.5㎍・耐容上限量100㎍です。
バイオリンク30粒・・・5.4㎍~26.4㎍取れます。
子宮内に菌がいる⁉⁉
最近、腸内フローラについては、よく話題になっています。
腸の中には、腸内細菌が多くいて、そのバランスが乱れると、
=(腸内フローラが乱れる)と、便秘や下痢だけでなく、消化吸収が悪くなり、免疫力も関係するといわれてます。
同じように、子宮内にも細菌がいて、フローラを作っています。
以前は、子宮内は無菌状態だと思われいましたが、細菌が存在することが分かってきました。
子宮の中にも、善玉菌・悪玉菌・日和見菌が存在し、それぞれのバランスをとっていることが分かってきました。
健康な女性の子宮には、ラクトバチルス菌が多く生息しています。
いわゆる善玉菌といわれるものです。
このラクトバチルス菌が、乳酸を作り、子宮や膣内を酸性にして、大腸菌などの病原菌の繁殖を防ぎます。
そして、カンジダ膣炎や、細菌性膣炎などを予防しています。
子宮内では、妊娠力に影響していることも分かってきました。
子宮内に、ラクトバチルス菌が90%以上いると、妊娠率や出産率が上がることが報告されています。
≪論文紹介≫
Moreno Iet al, Evidence that the endometrial microbiota has an effect on implantation success or failure. mJ Obstet Gynecol. 2016;215:684-703
子宮内膜の細菌環境が不妊治療に及ぼす影響について
子宮内に
ラクトバチルス菌が90%以上いる 対 90%以下
妊娠率 70.6% 対 33.3%
妊娠継続率 58.8% 対 13.3%
生児獲得率 58.8% 対 6.7%
1月8日、米科学アカデミー紀要が痛み止めのイブプロフェンが
男性不妊の要因になると発表しました。
18歳~35歳の男性31人で調べたところ、
イブプロフェンを服用している男性は、14日以内にホルモンのバランスのかく乱が起こり、
テストステロンの割合が減少し、睾丸機能不全の兆候が確認されたそうです。
イブプロフェンが健康な若い男性でも
生殖ホルモンをかく乱させる可能性があることがわかりました。
女性の場合は、
妊娠前や妊娠中に医薬品を服用するリスクを調べて、出来るだけ服用しないようにします。
男性の場合、
ほとんどの医薬品が生殖機能に及ぼす影響を調べることなく、流通していますが、
子供を欲しいと望んでいる男性も、しばらくの間、
イブプロフェンの服用を控えたほうが良いのと思います。
1つの卵子が成長するまでに何日かかるとおもいますか?
毎月、生理があり、排卵されているので、
なんとなく卵子は30日で育っているイメージがありますね。
ですが、
実際には、卵子は、
原始卵胞から成長し排卵まで180日(6か月)かかると言われています。
女性は、生まれた時に既に多数の未成熟の原始卵胞を持っています。
その原始卵胞は、休眠状態のままで過ごしていますが、
順次、目覚め、成熟していきます。
そして、卵胞が20ミリの大きさになり、排卵されます。
この期間が180日(6か月)と言われています。
食生活を改善し、身体を温め血行を良くし、
生活習慣に取り組んでもらうと、確実に「妊娠力」は上がります。
【良い卵子】を作るのに、1ヶ月だけでなく、
6ヶ月間、様々な体質改善を頑張って頂けると、
原始卵胞から大切に育てられた【良い卵子】が排卵されます。
当然、良い母体造りも、出来ていますから、
子宮での受精卵の着床も良くなります。
良い卵子づくり、良い母体づくりには、時間が掛かります。
半年後の妊娠を目指して、
食生活の改善、生活習慣の改善に取り組んでください。
厚生労働省より平成26年度の高齢出産のうちで、
母親の年齢別出生数のデータが公表されました。
・50歳以上の出生数・・・・・58名
・45歳~49歳の出生数・・・1214名
・40歳~44歳の出生数・・・49606名
(厚生労働省のホームページより)
一方、日本産婦人科学会ARTデータBOOKで、
平成26年度のART治療(高度生殖医療・・・体外受精や顕微授精など)
による出生数(生産周期数)が発表されています。
・50歳以上の出生数・・・・・4名
・45歳~49歳の出生数・・・122名
・40歳~44歳の出生数・・・7667名
(日本産婦人科学会ARTデータBOOKより転記)
以上の、厚生労働省の発表データと日本産婦人科学会の発表データから
全出生数からART治療(体外受精や顕微授精など)での出生数を引くと、
自然妊娠の人数がわかります。
・50歳以上
自然出生数・・・54名
自然出生率・・・93.1%
・45歳~49歳
自然出生数・・・1092名
自然出生率・・・89.9%
・40歳~44歳
自然出生数・・・41939名
自然出生率・・・85.0%
と、なってます。
ほとんどが、自然妊娠であることが分かります。
【卵子の老化】が話題になり、
女性の年齢が高くなるにつれて
赤ちゃんが出来にくくなると言われています。
年齢が高い方の不妊治療というと、
体外受精や顕微授精などをされる方が多いと思いますが、
体外受精や顕微授精だけに頼らずに、
併用して生活習慣や食生活を改善して、
漢方やサプリメント、温灸などの東洋医学も取り入れ
「妊娠しやすい身体づくり」をする事が大切です。
妊娠しやすい身体づくりをすることで、
妊娠力を上げると、自然妊娠することも可能である
ことが裏付けられたデータだと思います。
卵子の老化を防止するには、
生活習慣や食生活を改善する事が第一です。
睡眠や運動、お腹を冷やさないなどの生活習慣、
ビタミン・ミネラル摂取や栄養バランスの良い食事など、
健康的な生活を送るように心がけてください。
ストレスは、赤ちゃんが出来にくい原因の1つになります。
女性ホルモンは、
脳の視床下部でコントロールされていますが、
ストレスを感じた時に、そのストレスに対して、
身体を守るために反応する部分も脳の視床下部です。
強いストレスがかかると、脳の視床下部は、
ストレスの対応に追われてしまい、
生殖ホルモン(排卵や妊娠にかかわるホルモン)の分泌が後回しになってしまいます。
そうすると、
ホルモン分泌のバランスが崩れて
排卵障害・着床障害などになり、
赤ちゃんが出来にくくなってしまいます。
また、慢性的なストレスは、血行不良も招きます。
身体が冷え、子宮や卵巣の血流が悪くなることでも、
赤ちゃんが出来にくくなります。
現代は「ストレス社会」と言われるように、
毎日の生活の中にさまざまなストレスに囲まれています。
更に、不妊に悩まれている方は、
周りの人から
「赤ちゃんはマダ?」
「赤ちゃんを作らないの?」等々言われたり
病院で治療されている方は、
病院に行くために、度々仕事を休んだり
生理が始まれば「あ~あ、今月もダメだった。」と、
気落ちしたり
いつ?
赤ちゃんに恵まれるのか?、
不安と葛藤で、ストレスを抱えていらしゃる方も多いと思います。
ストレスを取り除ければ良いのですが、
取り除くことが難しい場合は、
ストレスと上手に付き合って、
生活習慣や食生活を見直して、
ストレスに負けない身体造りをしてください。
好きな音楽を聴いたり、
映画を観たり、
旦那様と旅行したり、
温泉に行ったり・・・
さらに、
漢方薬やサプリメントの力を借りることも一つです。